泡沫うたかたに生れ落ちた  異端の子らは


天鷲絨ビロードの夜にくるまれ  夢を見る


不在の神よ!  今はただ 哀れなる魂の欠片に ひとひらの祝福を















詩篇 〜狂想












   








   紅ひ林檎が 
          堕ちてゆく

       瞬きの はやさで




空に伸ばした 
             白き腕



      その手を    くぐり抜けてゆく 


           落日の哀しみ


















    其の瞳のつよさに
 
                                              刺し殺されるなら  本望です





















   











              此の身を縛る  眼差しが


          永遠とわに続かぬ ものならば


                 一層此の儘  時を止め










     貴方の瞳に

               閉じ込められたい
 





























嗚呼 乞い願わくば  死よりも甘き絶望を























凍てついた眠りから醒めたけものは
 
不毛の季節へ はなたれる




























遥かなる荒野に 独り
     
     雪のかばねを踏みしめて


 高らかに吼えよ

 
      叫びに血が 滲むまで     
 








冴え渡る月光に  
 
謳う声がいつか



幾千光年の彼方へと  
 
届くやうに































写真提供

雅楽  ソラ様
水没少女  名刀りらい様




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